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元犬

あらすじ

その昔江戸では、犬、特に白犬は人間に一番近い、つまり白犬が生まれ変わると

それが人間だ、と思われた時代があった。

この噺の主人公の白犬も周りの人間に可愛がられながら、そう吹き込まれた。

その気になったこの白犬は念願通り人間になったが、、、。

それりゃ見た目は人間だが、了見は犬な訳で、、。


この噺について

実は前座の時は時々演りましたが、二つ目になってから演った記憶が無かったんです。
つまり約15年近く演って無かったんです!
いやーっ、出来はともかく、いい意味でちょっとスリリングな感じでした。

もちろん前座の頃、伯楽に習いました。
その当時、伯楽に聞いたのですが、何と伯楽が小学生の時、この「元犬」を
寄席で志ん生師匠が演ってるのを観て、「落語って面白いっ!」って思ったそうです。

今、寄席で演る方が本当に少なくなった演目です。
演る方も聴く方も”犬が人間になる”なんてっ。
確かにリアリティーの部分でですよね、。
でこの噺がこの後、凄い人情噺に発展するならまた事情は
変わってくるんでしょうけど、。

ともかく、この噺をこれから演る演らないかは、僕も含めて、
その演者の今現代を生きている事へのセンスであると思います。

でも改めて、この「元犬」のような噺を果敢に演って行ける噺家になりたいです。
んーんでも、現実は難しい!


 
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