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鼠穴

あらすじ

酒、女、博打で身を潰した主人公。
とうとう一文無しになり、江戸で成功している兄を頼ってやって来た。

「どうぞ兄さんの所で働かせて欲しい。死ぬ気でやる。」

その言葉に対して兄は

「その気があるなら、自分で商売を始めろ!元手の金は俺が貸してやる!」

男は喜んだ。
がしかし、兄が貸してくれた金はたったの三文。

男は成功して兄を見返すことを心に誓うが、
何しろ元手がたったの三文では、、。


この噺について

唐突ですが、
僕が落語家になるのを後押ししてくれた落研時代に出会った五席、

円生師「らくだ」
小三治師「子別れ」
談志師「鼠穴」
志ん朝師「お直し」&「柳田格之進」
の中の一席。

この世界に入ったら絶対に演りたかった噺です。

二つ目になって三年後、(今思うと、完全に若気の至りですが、、。)
さん喬師匠に習いました。

「中途半端な気持ちで演れる噺じゃ無いぞ。
 小手先の技術じゃなくて、ここ(胸に手を当てて)が大切だぞ。」
とアドバイスして頂きました。

滅多に演れる噺じゃ無いですが、
噺家になったからは一生大切にしたい噺です。


 
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