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鰻の幇間

あらすじ

落語ではお馴染みの、お調子者の幇間持ちの一八。

真夏のある日、暑い中近所を歩いていると、
以前にどこかで会ったような会ったことの無いような曖昧な存在の人物に声を掛けられた。

「いやー、師匠久しぶり!元気そうで何より!」
一八は一瞬戸惑ったが、何がなんでも取り入っていい思いをしよう!
と適当に調子良く話を合わせた。

そしてその後、この男に鰻をご馳走してもらえることになった。
喜ぶ一八だったが、、、
実はこの男、、、、。


この噺について

毎年夏になると、演りたくてうずうずする噺でした(?)。

確かに二つ目時代は大好きな噺で演っててとても楽しかったのですが、
この約10年前位からお客様の反応があまり、、、。

僕の実力の問題なのか?と当時思ったのですが、
それからこの噺を演る諸先輩、同輩、後輩を
舞台(高座)の脇から聴かせてもらうと、
やはり、、、、悪戦苦闘の高座が殆どでした。

落語好きで理論的な友人が言ってました。
「ねえ、師匠、この噺を笑える時代じゃ無い。
 ここ何年も前からこの日本って、社会全般いやな事が蔓延してるよね。
 みんなこの噺が笑えるほど心にゆとりが無いんだよ。」

確かにこの主人公の一八は、
この男にご馳走になる筈が逆に騙されて散々な目に合うのです。
友人の意見は、なるほどなっーと、思いました。

がしかし、演者としては、
確かに一八は気の毒かも知れないけど、
お調子者だけど憎めないこの主人公の、
実に間抜けな騙されようを楽しんでいただきたいのです。

架空の後日談で、
この騙した男がある日一八に再会した時に、この日の洒落を詫び、
これから一八の大事なご贔屓になった、。
めでたしめでたし、、。

みたいな、、、。


 
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